かつて日本では、家屋のそばに必ずと言っていいほど柿の木が植えられていました。たわわに実った柿が色づく様子は、日本人にとってどこか懐かしい原風景の一つではないでしょうか。
そして秋の深まりとともに、赤く色づいた実が枝いっぱいに垂れ下がり、収穫を待っているかのようです。
柿は秋の季語として多くの俳人に愛されてきました。その中でも、柿を詠んだ俳句でよく知られているのは、明治時代の俳人・正岡子規の次の一句です。
柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺
柿好きの子規が旅先の奈良で柿を食べているとき、ちょうど法隆寺の鐘の音が響いてきて感動し、この句が生まれました。この俳句は難しい言葉や表現を使わず、読み手にも音や色が感じられ、情景が鮮やかに浮かび上がります。
忙しい毎日の中で、私たちは感動した瞬間を忘れてしまいがちです。だからこそ、心が動いた一瞬を、美しい日本語で表現してみてはいかがでしょうか。
今日の心がけ◆ 心の動きを表現しましょう
予定通りに仕事が進まない、計画通りに運ばないという経験は、誰しもあるでしょう。その要因は、体調不良や連携ミス、情報不足などの人的なものから、天候や不意の来訪者、社会情勢の変化などの不可抗力なものまでさまざまです。
人的要因であれば、事前に十分な準備をすることで、予定を崩さずに遂行することが可能です。しかし、外的要因となると、備えるのが難しいこともあります。
とはいえ、過去の経験を再検証したり、現状分析を念入りに行なったりすることで、何かが起こる可能性を想定し、二の手、三の手を準備することはできます。
昨今は特に、物価や金利の変動、人の動きやライフスタイルの変化、技術革新、法改正など、ビジネス環境がさまざまな分野で変化しています。
そのため、外的要因で予定通りに進まないこともあるでしょう。これらの環境変化を視野に入れ、あらゆる事態に備える意識を持つことが重要です。
「何か起こるかもしれない」という思考の習慣を身につけ、日ごろから想定力を磨くことは、予定や計画を遂行する大きな力になります。
今日の心がけ◆ 想定力を磨きましょう